top of page

村井 邦彦

むらい くにひこ

1945年東京生まれ。ロサンゼルス在住の作曲家。現在までに300曲以上の歌、30本におよぶ映画音楽を手がけ、世界的に活躍している。

戦後日本の成長期、慶應大学在学中より本格的に作曲を始め、1967年に作曲家としてデビュー。その後半世紀に渡り、数々のヒット曲を世に送り出してきた。代表曲「翼をください」は学校の教科書にも取り上げられ、現在も多くの人々に愛唱され、世界で数多くのアーティストにカバーされている。また、「虹と雪のバラード」は1972年札幌オリンピックのテーマソングとして大きな話題を呼んだ。映画では、故・伊丹十三監督の「タンポポ」の音楽が深く印象を残した。1969年に音楽出版社アルファミュージックを設立、77年にはアルファレコードを創業し、荒井由実(現・松任谷由美)や、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)などをプロデュースしてきた。

ジャズとクラシック音楽をベースに、中学の頃よりビッグバンドに憧れ、大学ではピアノやサックスを演奏することで音楽を学んだ。大学時代にレコードショップを経営した経験も持つ。学生時代の様々な体験を携えてパリに渡り、滞在先の友人から音楽出版の代理店の立ち上げを勧められる。これがきっかけとなり日本の音楽業界で著作権の仕事を始めたことで、欧米、アジア圏のミュージシャンたちとの交流を深めていった。そのような活動の中、A&Mと双務契約を結び、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)を国際的な成功へと導いた。


 

2017年12月には作曲活動50周年を記念するコンサートが東京で行われ、演奏曲目にはかつての名曲が並び、グラミー賞6回受賞を誇るホルヘ・カランドレリ、クリスチャン・ジャコブ、ティアニー・サットン・バンドと共に新旧の楽曲を次々と披露していった。

現在もアメリカと日本を往復しながら活動を続け、アーティストへの楽曲提供、ステージや映画音楽の作曲を手がけている。近作では、東京で人気を博したミュージカル「カリオストロ伯爵夫人」の書き下ろしなどがあり、2019年にはロサンゼルスのドーモ・レコーズ(DOMO Records)より代表的なアルバムの中から「リコレクション」、「Beneath An Autumn Moon」、「マルセルズ・ドリーム」、「カリオストロ伯爵夫人」の4作をリリースする。

bottom of page